松嶋菜々子が「やまとなでしこ」でつけていたロレックス『カメレオン オーキッド』を、ブレスレット感覚で使用     ~I・K(ソーシャルメディア・マーケター)

松嶋菜々子が「やまとなでしこ」でつけていたロレックス『カメレオン オーキッド』を、ブレスレット感覚で使用     ~I・K(ソーシャルメディア・マーケター)

 ファイアーキッズマガジンでは、今後、アンティークウォッチのオーナーにご自身の腕時計の魅力を語ってもらうインタビューを定期的に行っていきたいと考えています。

 その記念すべき第一回は、ファイアーキッズと出会い、はじめてアンティークウォッチの世界に触れたという、ソーシャルメディア・マーケターのI・Kさん。アンティークウォッチビギナーのI・Kさんに、初々しい感覚をそのまま語ってもらった。



ファイアーキッズのインスタグラムライブを制作


 I・Kさんとファイアーキッズの付き合いは、まだ浅い。ファイアーキッズがインスタグラムライブを行うにあたり、その制作を彼女に委ねたのがはじまりである。なので、出会ってまだほんの数ヶ月、といったところである。

 彼女の仕事は、ソーシャルメディアマーケター。企業などのSNSのアカウントの分析や、そのアカウントを使って何を目的に運用するのかを確認しながら、投稿するものや広告配信についてのコンサルタントを行なっている。

 中学、高校、そして大学の途中までカナダに留学していた彼女は、帰国後、大学在学中からインターンとしてこの仕事に携わり、現在では7年半のキャリアを積んでいる。いわば、時代の最先端をいく職業である。それがアンティークウォッチショップのSNSを担う仕事をし、レトロなアンティークウォッチに出会うのだから、面白いものである。




 そんな彼女がショップに並んだ時計のひとつに興味を持ち、最初の1本に、と選んだのは、1960年代製のロレックス『カメレオン オーキッド』であった。

「時計としてというよりも、ブレスレット感覚というのが強くて、いまはアップルウォッチと2つ使いなんですけど、カーディガンとかの袖口から見える感じが、すごく上品だと思います。ケースも小さいですし、時間を見るという感じではなく、たまに袖をまくってパッと見る感じです。アクセサリーの一部というか、そういう形で見えているのが、すごく素敵だと思っています」


初めて購入したのがアップルウォッチ


 そもそもI・Kさんは腕時計に興味があったわけではない。中学に上がるときに祖父母プレゼントされたもの以外、腕時計を持っておらず、初めて自分で購入したのがアップルウォッチだったというのだ。つまり、数年前まで腕時計を購入したことがなかったほど、まったく興味を持てなかった分野でもある。

 お会いしたときに服装がとてもシンプルだったし、仕事だったからかアクセサリーもほぼ身に付けていなかったので、もしや、装飾の類は好きではないのか、と思っていたら、まったくそのようなことはなかった。

「アクセサリーは大好きで、15歳からピアスをつけ、リングなども普段から身につけています。ただ、アクセサリーを身につけるというなかに、腕時計というものが入ってなかったのです。今回初めて腕時計を身につけることで、コーディネイトのテイストが変わったりと、つけることで女性としてのレベルが上がった、みたいな感覚がスゴくあるのです。いまはこの『カメレオン』をつけることでコーディネイトが完成する、という感じになっています」

 やはりケースが小さく、ブレスレット感覚でつけられるのが良かったのだろうか?

「私は、もともとミニマリストで、シンプルなものが好きです。モノはあまり持っていなくて、服もあまり持っていないんです。だから、時計を選ぶとしてもダイヤがついたギラギラしてというよりも、シンプルな方が自分の生活スタイルに合っているのかな、と思いますね。それにカメレオンにはちょっと装飾が入っていますが、それがいいのです。シンプルななかにデザイン性があり、私の服には合っているな、と思ってます」




『やまとなでしこ』が大好き


 さらにもうひとつ、このモデルを選んだ大きな理由があった。

「私はドラマの『やまとなでしこ』が大好きで、劇中で松嶋菜々子さんがこれと同じ時計をしているんです。これも大きな要因ですね」

 もちろん、ドラマを観ているときはストーリーに見入っており、松嶋菜々子さんがロレックス『カメレオン』を腕にしていることなど知る由もない。ファイアーキッズでアンティークウォッチに触れ、時計を吟味している際に、その事実を知ったのである。好きなドラマの主人公が身につけていたものに、初めてのアンティークショップで出会うとは。あまりにできすぎたストーリーである。

「人生でものを買うとなった時に、アンティークという選択肢が今までなかったんですよ。今後、時計を買うことになっても、ファイアーキッズさんに出会ってなかったらアンティークウォッチという選択肢はなかったと思います。それは、服でも鞄でも同じです。ファイアーキッズさんに出会い、アンティークウォッチを知って、たとえば時計の年代で機能が違ったり、デザインが違ったり、というのを教えてもらいました。時代背景とともに商品があるっていいな、と初めて思えたんです。アンティークへの興味のきっかけになりました」

 何事も出会いが重要だという。I・Kさんとアンティークウォッチは、なんという幸運な出会いだったのだろうか。

「最初に祖父母にもらった時計にはじまり、このカメレオンまで、ほぼブレスレットの時計をつけてきたので、次はレザーストラップのモデルがいいな、と思っています。カメレオンはすごく小さくてファッションに馴染むのですが、もう少しケースが大きいものにも挑戦してみたいな、と思っています。それから、四角い時計にも興味があります」

 どうやら彼女も、腕時計の沼にハマったようである。

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