【特徴・セールスポイント】
1969年に製造されたA386 初代エルプリメロ搭載モデルです。初代エルプリメロ搭載モデルは、3つのレンファレンスが存在しており、A386はその内の1つです。A386 は初代の中で唯一のラウンドケースを採用したモデルで、製造期間は1969年から1972年の3年間と短く、製造数も4500個程度といわれる貴重なレファレンスです。今回の個体は貴重なA386の中でもマーク1と呼ばれる初期ロットの個体で、最初に製造された400個程度がマーク1に該当すると言われています。3年と短い製造期間の中でも、マイナーチェンジを繰り返しており、ケース、文字盤、針、裏蓋と細かな違いがあります。
トリコロールのインダイヤルが目を引く文字盤は、気になるダメージはなく、オリジナルの夜光塗料が欠落する事なく残っています。マーク1の特徴として、インダイヤルの針が後年の個体よりも細くなっています。また12時下のレターのバランスも後年の個体とは違ったバランスです。初代エルプリメロ搭載モデルの中で唯一のラウンドケースは、全体に小キズはありますが、アンポリッシュと思われる非常にシャープな状態です。マーク1の特徴としてベゼルとラグの境目に溝がない、ケースバックの内側にSpillmanの刻印がないことが挙げられます。ムーブメントは世界初の10振動自動巻きクロノグラフCal.3019PHCを搭載、針回しやクロノファンクションは良好な状態です。ベルトはヴィンテージと相性の良いアキュレイト形状が取り付けられています。