【インスタグラム・ライブ掲載6】2022.6.29 40年代のユニバーサルジュネーブ『ユニコンパックス』は、機械が大きく、インダイヤルのバランスが抜群だ!

【インスタグラム・ライブ掲載6】2022.6.29 40年代のユニバーサルジュネーブ『ユニコンパックス』は、機械が大きく、インダイヤルのバランスが抜群だ!

オススメの3本 

1.セイコー『ワールドタイム』 1964年製

2.ユニバーサルジュネーブ『ユニコンパックス』 1940年代製

3.ロレックス『デイトジャスト』1959年製


出演=野村一成(店長)、藤井翔(副店長)


第6回のインスタライブは、野村店長、藤井副店長が出演。オススメの3本を紹介しています。



野村:今日もオススメ3選ということで、ご紹介していきたいと思います。コメントもたくさんお待ちしております。まずは1本目。セイコーの『ワールドタイム』1stモデルです。1964年製で19万8000円ですね。この時計なんですけど、東京オリンピックの記念モデルのひとつというようなモデルなんですけども、それまでの国産は文字盤にブルーを使ったりというのはなかったんですけど、色彩とかも東京オリンピックを機に、ちょっとデザインも挑戦してみました、という時計ですね。ワールドタイム機能。それまで日本人が海外で仕事をするとか、旅行をするとかいう時代ではなかったと思うんですけど、東京オリンピックを機に、一気に国際社会に戦後の復興をアピールするみたいなところがあったんだと思うんです。オリンピック記念モデルと、今までとはまったく違うデザインのモデルになります。裏蓋に聖火マークが入ってる。

藤井:ちょっと薄いですけど、ギリギリ見えますかね。

野村:うっすらと聖火マークが刻印されています。製造番号から64年製というのがわかります。ブレスは、純正のブレスなんですけど、もともと付いてたブレスとはちょっと違うと思います。弓環のところもピッタリあってるセイコーの純正ブレスが装着されてます。デザインも7連タイプかな。ジュビリータイプで、雰囲気もね、この年代にあってるブレスかなと思います。サイズ感も、大体36、7㎜くらいだと思うんですけども、まあ、付け心地がいいサイズだと思います。日本人の腕の太さにはちょうどいいかな、と。今藤井くんがつけてます。いいサイズですよね。結構しっかりした厚みなので、腕の太い人でもいけるかな? 腕の細い人でも大丈夫なサイズ感だと思います。ワールドタイム機能については、一般的な三針時計と言われる長針、短針、秒針に加えて24時間というのがついてるタイプで、24時間針に東京を持ってきてあげると、世界各国の時間がわかると。

藤井:東京を軸に他の国の時差がわかる、というタイプですね。

野村:文字盤とは別に、回転ベゼルに世界各国の都市の名前が入ってるというモデルになりますんで。自分がいる地域の都市名をあわせてあげると時間がわかるという方向になっています。ちょっと蘊蓄で、ニューヨークは何時かな?とか、そのくらいで使えるといいですかね。

藤井:旅行行った時とかに使いたいですね。

野村:当時、海外旅行に行くのは、すごいステータス感高かったと思うんですけど。今はそんなことはないのですが、コロナ禍で海外旅行というのもないか。

藤井:行けるようになったら、活躍して欲しい。



野村:一本目はセイコー『ワールドタイム』1964年製、19万8000円でした。19万8000円ということは、ジャックスを使うとね。いまショッピングクレジット、キャンペーン実施中です。24回まで、金利手数料が無料になっておりますので。24回だと1万円以下ですね、月々。買いやすい価格設定だと思いますんで、是非、ご検討ください。それでは2本目に行きます。結構マニアックな時計になります。ユニバーサルジュネーブですね。『ユニコンパックス』。1940年代の時計で、Cal.287を搭載しています。18金のケースで69万8000円。結構高いですね。

藤井:ちょっと高級なお値段ですね。

野村:でかいです。これで37㎜。ムーブメントが287。285は結構あるんですけど、287は意外とレアなキャリバーですね。どういう機械かというと、でかいんです。機械が大きい、時計が大きいという。

藤井:そうですね。大きめ時計ですよね。

野村:機械が大きいと何がいいかというと、バランスがいいんです。インダイヤルの離れ具合とかね、ケースが大きくて、機械が小さいとキュッと真ん中によっちゃう感じになるんですけど、機械も大きいのでバランスがいい。一応、機械の287はですね、33㎜ちょっとあるんで、オメガの33.3と同じくらいでかいです。大型の機械になるんで、インダイヤルのバランスがいい、というのが特徴ですね。1940年代の個体で、これだけキレイなのはなかなかないかな、と思うんですけど。文字盤もキレイですね。

藤井:文字盤、めちゃくちゃキレイですね。

野村:で、ケースもキレイ。となると、当然、機械もキレイ。という組み合わせですね。イエローじゃなくて、ピンク掛かった金ですよね。若干、イエローかな、ピンクかな、くらいの絶妙な色なんで、なかなか雰囲気はいい時計ですね。いまのクロノグラフって、インダイヤルがキュッと真ん中に寄ってるモデルが多いので、オールドのクロノグラフって、このバランス感ね。すごくいいと思います。角型プッシャーもね、これ結構プッシャーの部分って押すんで、触るんで、メッキが結構ボロボロになってるものとか、多いんですけどプッシュボタンの型付きもないようですし、非常にコンディションがいいなという1本ですね。最近、オールドクロノグラフに力を入れて仕入れてますんで、クロノグラフファンの方も、是非、来ていただきたいですね。



視聴者からの質問:ユニバーサルの特徴について教えてください。

野村:なかなか自社キャリバーというものが少ないと思うんですけども、ユニバーサルの機械は自社の機械です。一般的にムーブメントメーカーって、バルジュー、ヴィーナス、レマニアとかが有名ですけども、例えばロレックスとかパテックとかオメガとか、超一流と言われるようなメーカーでも、自社で、というのはこの年代はしてないんですよね。ユニバーサルというのは、自社生産の機械です。ユニバーサルの機械は、コンパックスというシリーズなんかは、コンパクトにしてるのが売りだったりするんですが、こちらはスペースに余裕を持った機械という感じですかね。それによって、ゆったりとしたつくりなんで、故障とかのリスクも少ないかな、というような作りになっています。主要パーツはちゃんとメッキがかけられていて、腐食が抑えられる。いい仕上がりの機械ですかね。

藤井:角型プッシャーって、だいたい40年代?

野村:そうですね、40年代、50年代頭にたまにあるかな、というくらいですかね。

藤井:50年代は大体丸型のものに?

野村:丸型のパーツにどんどん代わっていってる感じですかね。それというのもゴムパッキンが丸プッシャーの場合、入れやすくなりますんで、防水性能というところを考えると、やはり丸く仕上げた方がいいんですけども。でもアンティークの雰囲気は、やはり角プッシャーがいいですよね。まあ、防水性能については劣る、というのがありますんで、ちょっと気を使って使用してもらいたい時計ではありますけどね。防水性能低いんで、文字盤のところとか変色しているのが多いんですけど、こちらはホント、キレイですよね。まあ、状態のいい金です。

藤井:大事に使われてたんだな、という感じですね。

野村:では、3本目行きますか。個人的に大好きなやけ具合。これはな、簡単に言うとキタナいです。なんですけど、絶妙な焼け具合ですよね。これはルーペで見ると、すごいひび割れてるんですけど。

藤井:カメラを近づけると、そのひび割れ感が見えてますね。

野村:このヤレ感がいいんです。もう自然じゃないとこういう変色って出ないので。これは魅力的なのかな、と。こういうクセがある時計はね、好き嫌いがハッキリ別れるんですけど、このくらい全体的に変色してると、ホントにいいですよね。オレンジ?

藤井:もうオレンジって言っちゃっていいくらいオレンジですよね。

野村:よろしいですかね。いいね、もいただきました。ロレックス『デイトジャスト』。リファレンスが6605。1959年製。お値段が82万円です。まあ、値段は格好いいですね。1959年製ということは、63年経ってるということですね。50年代独特の雰囲気を持ってますし、60年代に通ずるところもある。60年代の1601もホントにベースのデザインですよね。60年代前半にもこういうデザインはあるんですけど、文字盤がこの色にはなってないですよね。

藤井:1601でこんな色は、まずないですよね。



野村:特徴的に6605は1601に比べ、1㎜くらいですけどラグ足が長いんですよね。

藤井:あ、そうだったんだ。

野村:フラッシュキットのエンドの位置を見るとですね、ちょっと気持ち長いんだ、というのがわかるんですけど、裏蓋の膨らみもちょこっとありますし、1601と比べるとちょっと装着感が違うんですね。

藤井:確かに、裏蓋の膨らみ具合が違いますね。

野村:1601とそっくりだな、という感じなんですけど、してみると、気持ちボリューム感もあるし、大きいなという感じがしますけどね。こちらは風防が、オリジナルのタイプはサイコロプスレンズという、日付のところがポコっと出っ張るレンズがついてるんですけど、こちらはなしのタイプなんです。これ、好みが分かれるんですけど、アンティークらしいっていう意味では、このドームっぽい風防も格好いいですよね。風防についてはサイクロプスレンズがいいというのであれば、ご用意できますんで、ご相談ください。装着感はどうですか?

藤井:いいですね。それとベゼルが1601とちょっと違うところが。

野村:そうですね、細かい刻み。ホワイトゴールドを使っているので、やっぱりステンレスとちょっと違う色合い。光具合、ってところですかね。そういったところで高級感もありますし、ちょっとグレードアップした気分が味わえると。ロレックスの『デイトジャスト』は代表作ですよね。カタログなんかでも表紙にくるような時計なんで、これ1本で済んじゃう、という時計です。ただし、こんな顔のものは出てきませんので、是非、ご検討ください。うちのサービスとしては、24回無金利の他に、買い戻しもしてますので。買い戻しの場合、基本80%で取ります。原則として。そう言った形でやってますので、是非、下取りも大歓迎です。何かありましたらご相談ください。ということで、今日のオススメ3本、紹介させていただきました。

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