【オーナーインタビュー】  腕時計は投資の対象となったが、自分でつけたいと思わないものは買わない~ウォブ クリニック 中目黒 総院長 高瀬聡子

【オーナーインタビュー】 腕時計は投資の対象となったが、自分でつけたいと思わないものは買わない~ウォブ クリニック 中目黒 総院長 高瀬聡子

 

 

時計好きに「あなたの時計、見せてください」という企画。

今回はご登場いただいたのは、美容皮膚科のウォブ クリニック 中目黒の高瀬聡子院長。ファイアーキッズマガジン初登場の女性オーナーだ。女医さんが愛用する時計とは?

 

身につけられるのはピアスと時計

 

「白衣を着てしまうと、基本的に指輪もできないしネックレスもできない。身につけられるのはピアスと時計くらいなんです」

 高瀬先生は医者の日常スタイルについてそう語る。確かに病院で見るお医者さんにアクセサリーなどを身につけている印象はない。勤務中に限っていえば、唯一のアクセサリーが腕時計という男性と変わらない感じだ。その時計もファッションとしてではなく、時間を確認するための道具としての意味合いが強い。

「オペはタイムキーパーみたいな人がいて、腕時計で時間を計るってことはないですけど、仕事は大体タイムスケジュールで動いているので、パッとみて時刻がわかりやすい、経過時間がわかりやすいというのが基本です。それから時計ってやっぱり重かったりすると、している方に意識が行っちゃうので、なるべくそこに意識が取られないようなものを選んでいます。私の場合は、それに加えファッション性もちょっと重視する感じですね」

 そんな高瀬先生が選ぶ時計は、デザインを重視しながらも使い勝手の良いものが多いようだ。そして日頃使っているということで、ブルガリの『ブルガリブルガリ』を着用してきてもらった。

「これを購入したのは20年前くらいかな。その時はまだ大学病院にいて、出産をする前に購入しました。自分へのご褒美として」

 まさに“デザイン性を重視した実用時計”だ。いまでこそ本格的な時計ブランドとして認知されているブルガリだが、20年ほど前はファッションブランドの時計という認識が強かった。女性なので、やはりそういう時計が好みなのかと思いきや、そうでもないらしい。

 

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オメガのアンティーク

 

「ブルガリの前にはオメガのアンティークを持ってました。黒ベルトのシンプルなもので、それはあまり使わなくなったので10年前くらいに手放しました。当時は大学病院に勤務している時。給料が決して良くないので、贅沢な時計は買えない。でもこだわりのあるものが欲しいなと思ってアンティークにしました。たまたま知り合いが、表参道のアンティークショップを営んでいたので、そこで相談して購入したんです」

 近年は女性のアンティークウォッチオーナーも増えてきてはいるが、20年以上前はかなり希少な存在だったと思われる。

「確かにまわりを見ていると、アンティークやヴィンテージを購入する方は見ませんでした。とくに医者は」

 高瀬先生は「私は洋服もヴィンテージとかをよく買ったりするので」ということで、アンティークウォッチに抵抗感などなく、むしろ、こだわりがあるということで、当時から好感を持っていたようだ。

「学生時代は勉学だけでなく他に割ける時間がありましたので、そういうファッションとか遊びの時間もできたんです。女性が男性ものをつけるのが流行ったときはチャレンジしたり。アンティークウォッチもそういう遊び的な感じでつけられたんだと思います」

 

生活の大半が仕事

 

 現在は開業したこともあり、生活の大半が仕事だという。なので、その残りをどこに分散するかという発想になる。

「やはりファッションなのですが、以前はセカンドハンドやそれほど価値のないものも使ってましたけど、開業後は投資という考え方が出てきました。たとえば、鞄もエルメスを買う、という感じに変わってきましたね」

 そうなると時計のセレクトも変わったようで、やはり投資が念頭にくるとのこと。そして、最近購入したのがパテック フィリップだった。こちらは現行品である。

 

「これは将来売ったら上がるかな?という期待も込めて購入しました。ただ、私は投資でも自分でつけたいと思えないものは買わない。例えば、ロレックスはあまり好きではないので、投資としてはとてもいい時計だと聞いても買わないですね。自分で使っているうちに、それがいつか価値が上がって売るっていう考え方で、普段使えないんだったら買う必要はないかなと思ってます」

 アンティーク、ヴィンテージウォッチも、投資対象として注目を集めている今日。そもそもヴィンテージがお好きで、遊び心もある高瀬先生だから、近々、スゴいアンティークウォッチを購入するのではないか、と思わず期待してしまった。

 

 

 

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