【スタッフ対談 1】 気を使わず日常使いができる90年代のヴィンテージウォッチがオススメ! 藤井 翔(副店長)× 中根啓太(管理部)

【スタッフ対談 1】 気を使わず日常使いができる90年代のヴィンテージウォッチがオススメ! 藤井 翔(副店長)× 中根啓太(管理部)

 

ファイアーキッズにはアンティーク、ヴィンテージウォッチに精通したスタッフがいます。そのなかでも年代の違いがあり、それぞれ時計の見方や時計への想いも、当然違っています。このスタッフ対談では、彼らがどのように時計と向き合い、感じているかを知ってもらう企画で、それがアンティークウォッチ選びの参考になればと考えております。今回はスタッフの中でも年齢が近い若手2人に、90年代のヴィンテージウォッチについて語ってもらいました。

 

8090年代の時計は十分古い時計

 

藤井:ファイアーキッズでは198090年代の時計はヴィンテージとして扱ってます。その前の時代のものをアンティークと呼ぶようにしています。古いアンティークショップでは、20年くらい前から6070年代の時計をアンティークとして扱っているので、8090年代の時計は十分古い時計ということになりますし、もう定着していっています。自分が働き始めた7年前は、まだその感覚が薄くて、90年代だったらちょっと新しいよね、という感覚もあったのですが。その頃からするとロレックスも価格が倍以上になっていて、当時2030万円台のものが50万、60万円と、ほぼ倍になっているので、それ自体がびっくりする価格で、気軽に買えるものでもなくなってきています。自分たちより上の世代の方だと感覚的にはスピードマスターのオートマティックだとか、シーマスター120とかは、新しい時計という感覚がまだまだあると思いますが、2030代の人は、ちょっと古い時計という新鮮さがあると思います。

 
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中根:ちょうど20代前半の人は、働き始めて時計に興味を持ち始める時期ですからね。20代後半になるともういい大人ですし、一本いい時計が欲しいという感覚も出てくると思います。90年代には生まれ年の時計もありますし。

藤井:ヴィンテージウォッチは高すぎず、20万円台でちょっといい時計が購入できますし。いまそれなりのメーカーの現行品となると高くなりすぎてますからね。

 


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90年代は懐かしいと思える時代

 

中根:83年生まれの自分だと、90年代って小学校に通っていたくらいなんですよね。ちょうど物心がついてきて、懐かしいな、と思える年代なのです。だからその年代に魅力を感じるんですよ。生まれ年の80年代になっちゃうと、あまり記憶もないので。それよりも90年代くらいの方が時代をイメージしやすいんです。たとえば、いま着けているのが97年製のロレックス『サブマリーナー』なんですが、これは中学校に入ったばかりのもの。そういう風にイメージしやすいんです。

藤井:生まれ年に限らず、懐かしい、自分の青春時代というか、楽しかった時代のイメージですね。

中根:でも高校になってくると、ちょっと懐かしいな、という感じではないかもしれないです。懐かしさは小中学校くらいまでだと思います。高校になると、気持ち的に大人に近づいてきていますから、そういう感じではなくなってきているかもしれないです。

藤井:しかし、小さい頃は時計自体を認識しているものなんですかね?

中根:認識はしてないと思います。僕の場合、時計は社会人になるまで着けていなかったので。

藤井:僕はファッション感覚的に時計は興味あったのですけど、機械式時計というところでいうと、わりと昔からとわけではありません。それから少し上の世代の人から聞く、入学祝いに買ってもらうという感覚は、僕たちの世代ではないかもしれないです。

中根:自分も入学祝いの時計はないですね。まわりでも聞かなかったと思います。就職祝いみたいなのはあったと思うんですけど。

藤井:修理に持って来られたお客様に、中学校の時に買ってもらって、ずっとこれを使っているっていう人が40代、50代の方でいらっしゃいます。それをずっと使ってるというのはスゴイと思いましたね。

 
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90年代のものは安心して使える

 

藤井:90年代前半は、夜光塗料にトリチウムを使っているメーカーがあります。80年代はトリチウムですし、90年代も前半はロレックスはトリチウムを使っているので、見た目の経年変化がまだあるんです。90年代後半になるとルミノバになるので、そもそも夜光塗料が違いますし、経年変化をほとんどしないので、いつまでも鮮やかに光り続けてます。もともとと機能を考えると光る方が全然いいんですけど、ヴィンテージ、アンティークの感覚でいくと、そこの塗料が光らなくなって、本来の色から焼けたような色に変化したしたヤレ感みたいな、そうなった方が味わいが出てきますので。

中根:やっぱり年代的に安心して使えるというのはありますね。40年代、50年代とものと比べたら全然違いますし。防水性も違いますし、カレンダーも90年代になると早送りとかもついてますし。そういう意味でも、普段使いとかにも向いていると思います。

藤井:確かに安心感はありますね、90年代のものは。その前の年代でもロレックスとか防水性の高いモデルはありますけど、やはり90年代の方が安心して使えますよね。それにサイズも滅茶苦茶小さいわけではなく、絶妙なサイズ感になっていて、そこがいいと思います。

中根:腕時計は2000年代に一度大きくなって、また現在は小さくなってますよね。やはり日本人は手首とか細い人が多いですから。お客さまにも、現行モデルは少し大きすぎると言っている方がいらっしゃいます。

藤井:時計を1本買いたいと探しはじめて、新作を見た結果、サイズがどうしても引っかかって、ちょっと古い時計を探し始めるという流れに行く方が結構いらっしゃるんですよ。そうなると90年代のものがサイズ、防水性も含めてバランスがいい感じがします。古すぎず、新しすぎない感じもいいと思います。あと価格も上がりきっておらず、安定していますから。
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