連載企画【ロレックスについて1】野村一成 店長編 資産価値の高さばかりが目立つ昨今のロレックスだが、本質は何を着ていても格好いい時計ということに尽きるのだ

連載企画【ロレックスについて1】野村一成 店長編 資産価値の高さばかりが目立つ昨今のロレックスだが、本質は何を着ていても格好いい時計ということに尽きるのだ

ファイアーキッズに50本以上在庫がある人気時計ブランド、ロレックス。その魅力についてスタッフに語ってもらう企画です。第1回目は、店の要、店長の野村一成さんに聞きました。

 

付き合いはもう30年以上

 

 ファイアーキッズの野村店長とロレックスの付き合いは長く、もう30年以上になるという。

「初めて買ったのは80年代後半ですね。『オイスターデイト』。手巻きの一番下のグレードのものでした。たぶん4万円だったと思います」

 年齢的にはまだ10代後半。アンティークを購入するにはちょっと早いような気がするのだが、なぜそこに行ったのだろうか。

「それは単純で、新作のロレックスは高くて手が出なかったからなんです。やはりアンティークは安く、当時は今よりももっと安かった。10代ですから、そんなに高い時計は買えないですよ」

 
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 とはいえ、10代でロレックスという発想も、なかなか持ちづらい。

「高いだけでなく、やはりイメージ的にも最初は抵抗がありました。あまり印象のよくない職業の人がつけているというイメージもありましたし。なので、最初はロレックスではなくチュードルを買いました。いまでいうチューダーですね。それでデカバラのモデルを買って、つけてみたら格好いいんですよ。それで一気にロレックスに行こうと思ったんですよね」

 チューダーはロレックスのディフュージョンラインでもある。そもそもロレックスは1905年にイギリス・ロンドンで創業した会社で、後にスイスへと移転している。その際、イギリスに時計を輸出する際に、かなり高額なってしまうため、少し安価なライン、チューダーを立ち上げたのだという。

 

まずチューダーでオイスターケースを知る

 

「チューダーでオイスターケースの良さをわかってもらえれば、ロレックスも買ってもらえるという、見事にその戦略がはまりましたね。売り方がとてもうまいです」

 野村店長もその順番で購入。まさに戦略にはめられたひとりである。

 
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 その後は『GMTマスター』をはじめ、複数のロレックスオーナーとなった。さらにアンティークウォッチを生業としている今日、プロの目から見た現状をどのように思っているのだろうか。

「ロレックスについては、今の上がり方は普通じゃないな、と思います。たとえば『サブマリーナー』を購入したいと思っても、100万円台からしかないんです。昔、我々が若い頃は、高いといっても20万円台後半から30万円台くらいでした。なので、ボーナスが出たら買っちゃおうか、みたいな感覚は持てたんです。でも、今は入ってくるお金も減ってますし、かなり難しいことになっていると思います」

 そういう場合は、どうやって購入すればいいのか、野村店長ならどうするのか?

「現状ですと、たとえば100万円のモデルでしたら、うちの店では8割で買い戻しができるんです。そうすると差額が20万円。だから、その差額の20万円だと思って購入してもらうしかないかなと思います。ロレックスは、現状、価格が下がることがほぼないので、安全資産だと考えてもらってもいいのかなとも思います」

 
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欲しいなら払い始める

 

 でもここ数年、一般的に給料は上がってないは、ボーナスも増えてないは、という現状では、まず資金が足りないのでは。

「昔みたいな景気のいい話はないので、僕らの時みたいに貯金して買いますという感じではなくなっているような気がします。時計もロレックスのようなモデルなら、貯めている間に価格が上がっちゃう可能性が高いので、“欲しい”と思ったら払い始めるのがいいのかな、と思います」

 つまり、欲しいと思ったら待たずに買ってしまおう、と。とくにファイアーキッズならば、その時計の価値がたとえ横ばいであっても、20%損するだけという。その感覚を持たないと、今どき、いいアンティーク・ロレックスにはありつけないということだ。

「払い始める、というのはショッピングローンを利用して、まずは払い始めるのです。手前味噌ですが、ファイアーキッズには24回無利息ローンというのがありますので、そういったものを活用していただくと、お金を貯めなくても購入できるんじゃないですかね」

 ネームバリューと資産価値、オイスターケースの強さを持ち合わせたロレックスは、店長がプロになった今でも、30数年前と変わらず「とてもいい時計」なのだそうだ。

「やはり、Tシャツでもスーツでも格好いい時計って、なかなかないですからね」

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