時計好きに「あなたの時計、見せてください」という企画。今回ご登場いただいたのは、旅行企画会社の小山隆司さん。TPOに合わせてその日の時計を選択する、という営業マンの腕時計とは?
アニメやタレントなどのコンテンツに特化
クールジャパントラベルという旅行企画会社でセールス&マーケティング部の部長を務める小山隆司さん。ただ、KADOKAWAとバス事業者のWILLERの2社で設立したこともあり、他とは少し毛色の違う旅行企画を行っている。
たとえば、アニメの聖地を巡る、声優と出かけるツアーなど、KADOKAWAが得意とするコンテンツと旅行という、親会社の強みを生かした企画を実行しているのだ。
小山さんは、そもそもKADOKAWAの社員。1997年に入社以来、長く広告畑にいたという。この日持ってきてもらった愛用の腕時計も、その時期に購入している。
「2000年頃なんですが、当時、KADOKAWAでは『ウォーカー』という地域情報誌が調子の良い時期で、私も関西に行って『関西ウォーカー』の広告を担当していたんです。その時、購入したのがオメガの『スピードマスター』。文字盤がグリーンで、何か惹かれるものがあったんです」
たしかに、あまり見ないダイヤルカラーだ。
TPOで使い分ける
それまで時計については、あまり気にしてなかったという。国産のカシオなどをG-SHOCKブームなどに乗っかり、なんとなく身につけていた。ただ、この『スピードマスター』を購入してから、TPOによって使い分けるように意識が変わったという。
オメガ『スピードマスター』
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「ちゃんとしたというか、高級時計といわれるものは、父から譲り受けたロレックス『オイスター』とオメガ『シーマスター』、そしてオメガ『スピードマスター』の3本しか持ってないんですけど、これをその日の気分にあわせてつけ替えます」
お父上から譲り受けたという2本は、就職した際に「社会人になると時計がいるだろう」という親心からだった。シンプルなモデルなので「いつの時代でも使えるのでよかった」と、いまとなっては、とても感謝しているという。
お父上から譲り受けたロレックス『オイスター』
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では、この3本はどのように使い分けているのだろうか?
「シチュエーションでの使い分けはしていなくて、基本的には服装ですね。ビジネスで商談などに行くときは、ロレックス『オイスター』やオメガの『シーマスター』、それにオメガ『スピードマスター』が仲間入りしたのですが、デザイン性のあるものを着るときはこっち、わりとキッチリしたものを着るときはこれ、という感じでつけ替えます」
とはいえ「それほどバリエーションがあるわけではない」ので、時計は時間を見るという意味も含めた小道具のひとつに過ぎないともいう。
「時計だけを前面に出すという考えはないです。あまり目立たせたくはないですからね」
確かにお持ちの3本はシンプルなものばかり。英国人が好む、アンダーステイトメントといったところである。
こちらもお父上から譲られたオメガ『シーマスター』
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現在は、オメガ2本とロレックスをオンタイムに使用し、スポーツ時にはG-SHOCKを着用する。
「時計はこれだけあれば事足りてます。本当に欲しいものが出てこなければ、購入することはないような気がしますね」
小山さんが好きそうな時計がファイアーキッズにはたくさんあるので、是非、来店していただきたいものだ。