【インスタグラム・ライブ掲載4】2022.6.22 西ドイツ限定の『スピードマスター』は、一見ポルシェデザインのような、らしくないデザインのレアモデル

【インスタグラム・ライブ掲載4】2022.6.22 西ドイツ限定の『スピードマスター』は、一見ポルシェデザインのような、らしくないデザインのレアモデル

オススメの3本 1.ブライトリング『ナビタイマー』 1968年製

                       2.オメガ『スピードんマスター』西ドイツ限定品 1984年製

                       3.チューダー『クロノタイム』1994年製




パイロットウォッチといえばこのモデル


野村:早速、1本目をご紹介します。ブライトリングの『ナビタイマー』ですね。2ndとか3rdとか言われてるものです。僕の中では2ndです。いまは3rdモデルと言われている方が多いのかな。そういう感じの時計です。パイロットウォッチですね。1968年製で、74万8000円。ちょっと格好いい値段ですが、なかなかキレイな個体です。この時計はパイロットウォッチなので、防水性能はそんなに高くなく、文字盤が変色しているのが結構多いのですが、この個体は文字盤の艶もしっかり残ってますし。外周の白いメモリの部分が緑になっちゃったりとか、変色しているのが多いんですけど、こちらはキレイな白で残ってます。こういういい状態のものはそう出てこないので、オススメの1本とさせていただきます。飛行機のパイロット協会がアメリカにあるんですけども、そちらの方の公式時計みたいな形で売り出されたモデルなんですけども、ブライトリングの代表作ですね。いま一番有名なブライトリングのモデルは何でしょうね。

藤井:やっぱり代表作は『ナビタイマー』では。

野村:『ナビタイマー』、『クロノマット』、その辺だと思うんですけど、この当時、一番ブライトリングらしい、といえばこの時計でしょうね。もう、ブライトリングが欲しいと言ったらコレ。

藤井:文字盤の状態もキレイだし、外装もキレイですね。



野村:『ナビタイマー』というと、個人的には松本零士さんが大好きで、漫画の中のキャラクターもつけてたりだとか、そういったものが印象に残っているんですけど、当時、松本零士さんのコレクションを見させてもらったことがあって、100本くらいのうち、たぶん30~40本が『ナビタイマー』だったんじゃないかな、というくらい『ナビタイマー』だらけでした。そのくらい好きなんでしょうね。作品の中でもキャラクターがつけていると。あと松本メーターと言われる、『宇宙戦艦ヤマト』だとか、『銀河鉄道999』とか、その辺の計器類。腕時計というより計器を腕にはめる。そういうのが正しい表現なのかな、というような時計です。単純に格好いいです。ストップウォッチを使うとか使わないとか、そういう問題じゃないですね。回転計算尺を使う、使わない。そんなのは問題ではないと。サイズ感的にもオメガ『スピードマスター プロフェッショナル』に近い形でつけられるかな?ややベルトが太いので、腕に巻いた感じっていうのがいいですね。

藤井:こちらの価格が74万8000円ですね。

野村:1968年製です。オススメの1本です。


ちょっと『スピードマスター』らしくないルックス


コメント:がんばってますね。何本か電池交換がありそうなので、遊びに行きます。

野村:是非、お店に遊びに来てください。よろしくお願いします。2本目は?

藤井:2本目はこちらです。

野村:オメガ『スピードんマスター』ですね。ちょっと『スピードマスター』らしくないルックスなんですけど。1984年製。西ドイツ限定と呼ばれているモデルです。これが39万8000円。どうですか、安くない?

藤井:『スピードマスター』でこの価格は、なかなか安いですね。

野村:『スピードマスター プロフェッショナル』という一番有名なモデルが、いま、60万前後、70万近く。新品は80万近くになっているんですけど。同じ系統の機械、861を搭載していて、なぜかこの時計は安い。

藤井:何ででしょうか?

野村:珍しいので、探している人が少ないという部分もあると思うんですけど、一応、前回のインスタライブでも言いましたけど、機械式時計がホントに冬の時代だったので。クォーツ全盛の時代に、時間はズレる大きな時計だったので、大きな時計、分厚い時計が必要なのか、と、いうような時代だったので、このような手巻き時計の需要はホントに少なかったと思うんですよね。そういう時期の時計なので、一般的に、全世界で売ろうとしても売れなかったんでしょうね。ドイツ人は機械好きなんですかね。そういうこともあって、ドイツ市場に限定で売り出された。ルックスは、ポルシェデザインかというようなデザイン。艶消しのケース仕上げになっているんで。いままでの『スピードマスター』は鏡面、もしくはヘアラインの仕上げなんですが。こちらは艶消しです。

藤井:チタンのモデルっぽい雰囲気がありますよね。



ポルシェデザインのような


野村:まあ、ドイツ人好みなのかな、という感じがしますよね。ポルシェデザインの時計も、こういう表面がマットな仕上げのものが多いと思うんですけど、そういう雰囲気。80年代らしい。うちの鈴木が欲しがってます。

藤井:狙ってます。

野村:中の機械、外装を見ると、絶対にお買い得ですね。この値段だったら、飛び付いちゃってもいい値段かな、と思います。

藤井:鈴木に買われる前に、是非!

鈴木;格好いいですね。普通の“プロフェッショナル”より格好いいですね。

野村:僕は、個人的には普通の“プロフェッショナル”の方が好きなんですけど。ただ、人がしてない時計が欲しい、というのは、アンティークやヴィンテージが好きな人は多いと思うので。

コメント:同い年!呼ばれている気がする。

野村:84年生まれ!いいですね。この時計は82年から84年んくらいまで、と言われてますよね。3年くらいしか作ってないんじゃないかと言われているモデルなので。80年代、いい時計がなかなかないんですよね。是非、狙って欲しい時計だと思います。39万8000円。24回無金利を今やってますんで、月々いくらくらいですかね。結構買いやすい価格帯かな、と思いますので、是非。84年生まれの時計は、探してもなかなかないですからね。

藤井:自分も生まれ年は欲しいですけど、いい時計が出てこないですよね。

野村:何年生まれ?

藤井:86年生まれです。

野村:86年のも探しづらいなぁ。80年代生まれの方、是非ご検討ください。ホントに珍しいですし、いい機械。『スピードマスター プロフェッショナル』861というのも、50年近く、基本設計を変えてなく使ってる機械なので、ここから何十年でも。80年生まれの人は、いま37、38くらい。ここから30年でも40年でも相棒として使える時計ですので、是非、ご検討ください。


カマボコケースのチューダー


藤井:最後の3本目はこちらです。



野村:チューダー『クロノタイム』ですね。このケースは、何ケースでしたっけ?

藤井:横から見ると、カマボコケース。

野村:カマボコケースと呼ばれる分厚いケースですね。

藤井:かなり分厚いですね。

野村:ロレックス『デイトナ』と比較されやすい時計なんですけど、『デイトナ』は意外と厚みを抑えているので、腕にしたときに、意外と物足りないという人が多いんですけど、これに関していえば、本当に迫力があるケースで、つけた感じ、重さっていうのもずっしりくる感じですよね。この頃までは王冠リューズを採用してますし、3連ブレスもやっぱり、ロレックスのとほぼ同じ仕様というような感じもあったので、やっぱりこの頃のは人気高いですよね。

藤井:王冠のリューズって何年くらいまで使われてるんですか?

野村:90年代半ば過ぎくらいですかね。

藤井:この個体が93年だから。

野村:この後、切り替わっちゃいますよね。この791シリーズ、60、70、80ってあるんですけど、そのシリーズについては王冠リューズ。その後の792シリーズについては、盾のリューズに替わってきますので。これが1993年製です。バリバリ新品で見てました。それがヴィンテージ。歳をとったな、と実感する時計なんですけど、今となって考えるといい時計ですよね。



藤井:単純に格好いいですよね。白抜きのインダイヤル。

野村:これが108万円。ちょっと大台に乗ってしまっているので、なかなか手を出しづらいかと思うんですけど。でもやっぱり『デイトナ』はね、異常に高いので、それを考えると、まだまだ買える時計の分類なのかな、という感じはしますね。こちらの時計については、ギャランティが付いてます。

藤井:ちゃんと品番も入ってます。


70年代から使われている7750ベース


野村:93年というと機械式が見直されはじめた時期ですよね。そういう時期の時計なので、機械に関しては70年代から使われている7750ベースなので、精度も安定してますし故障も少ない。そこの部分は、一生ものの時計としては重要なところなので。機械屋さんから見てどうですか?

藤井;めちゃくちゃ調整しやすいです。技術屋さんもありがたい機械ですよね。

野村:精度もすごい安定するし、故障も少ないし。

藤井:万が一、故障して、部品が破損しても、部品が出てきやすいし。

野村:ホントに、技術者的にも嬉しいし、まあ、一生ものの相棒としてはやっぱりいい時計なんだろうな、と思いますよね。当然、7750がロレックスと一緒のオイスターケースに収まってるんで、水、衝撃から守られているという部分がありますので、そこの部分も含めて、一生ものの相棒としてもいいですし、あと、一瞬『デイトナ』かな、と思うルックスはね、やっぱりデカイと思います。

藤井:そうですよね。

野村;ただ、いま『デイトナ』は高すぎて使いづらいな、とか、そういうのもありますし。なかなか400万、500万を腕にして街を歩くというのは、なんか気恥ずかしい部分もあったりして付けづらいという感覚もあったりして。こちらだと価格的にも100万は安くないですけど、まだつけられる時計かな、という感じはしますね。

コメント:安い!

野村:そんなに安くはないです。100万は安いもんじゃないです。一生もの、相棒としてはいいかなとは思います。


ステンレスベゼルが『デイトナ』っぽい


藤井:ベゼルのバージョン違いもありますが、このステンレスが『デイトナ』っぽいですよね。

野村;回転ベゼルバージョン、あとプラタキのバージョンがあるんですけど、そっちは手巻き『デイトナ』風味、みたいな感じですね。そういう部分では、一番人気がプラタキ、それからこっち、ステンタキなんですけど、こっちが一番、自動巻き『デイトナ』に近いかな、と思います。あと、黒文字盤。これは何文字盤っていうんですか?

藤井:何文字盤?

野村:昔は逆パンダと言われて。パンダと逆なんです。白地に黒目じゃなくて、黒地に白目なんで、逆パンダ、とか言われますよね。今時の人は言うのかな?

藤井;どうなんでしょう?

野村:90年代、機械式が復活した頃のモデルで。94年生まれの人って今何歳ですか?28歳。28歳で100万は、ちょっと厳しいかもしれないですけど、がんばってもらいたいですね、94年生まれの人にも。

藤井:ジャックスを使ってもらいたいです。買いやすいかと思います。

野村:分厚いんですけど、ケース径を40㎜に抑えているので。

藤井:つけてもると、意外に収まる感じはしますね。

野村:格好いい時計だと思います。今日はクロノグラフを3本、チョイスしてみました。皆さんどれが気になりましたかね?

藤井:コメントをいただけるとうれしいですね。

野村:年代も68年、84年、94年と。全然、年代も作りも違ったりするので、そう言う部分でも面白い組み合わせかな、と思います。

藤井;クロノグラフといってもいろんなものがあります。ぼくはこれですかね『クロノタイム』。

野村:『クロノタイム』、格好いいです。僕はやっぱり『ナビタイマー』ですね。鈴木さんは『スピードマスター』なんだ、やっぱり。ポルシェ乗りにはドイツって強いですね。他にもいろんなバリエーションがあるので、お店にも遊びに来てください。

コメント:格好いいですね。

野村;格好いい時計をご用意してますので、是非、遊びに来てください。

藤井:お店には常に300本、用意しております。

コメント:『シーマスター』が一番つけやすい。

野村:『シーマスター』もいっぱいあります。

質問:インターのレクタンギュラーは珍しいのでしょうか?

野村:珍しいですね。キャリバー87とか入ってるやつですよね。その辺は、いまありません。でもいいのがあれば必ず買うと思いますので。インター好きとしては、その辺も狙っていきたいと思ってます。タイミングで入れば、ご紹介します。よろしくお願いします。



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